近年、老後2000万円問題等で個人で投資信託を行う方も増えてきています。
特に積立NISAやiDeCoは長期間非課税で積み立てをすることができるのでお得な制度です。
今年から楽天証券が改悪するって聞いたけど内容が知りたい。
改悪に対して今後どうしていくべきか知りたい。
このようなお悩みの方に今回の記事は参考になります。
- 楽天証券の改悪内容
- 改悪に伴う対策方法
私はiDeCoはSBI証券で2年前から、積み立てNISAは1年前から楽天証券で利用していきます。
そんな私が今回の楽天証券の改悪内容と改悪に伴う対策方法をお伝えします。
楽天証券 改悪内容 一覧
結論からまとめると、今年楽天証券で行われる予定の改悪内容は以下のとおりになります。
- 2022年4月1日から普通預金金利と投資信託資産形成ポイントの改悪
- 2022年4月1日からSPU倍率獲得の難易度上昇
- 2022年9月から楽天カードクレジット決済での還元率改悪
そして改悪内に伴う対策方法は以下の内容になります。
- そのまま楽天証券を利用していく
- 他の証券口座に移管する
楽天証券の改悪内容は主に上記の3つの内容が主な改悪内容です。
それぞれの改悪内容を確認するとともに、改悪に対して今後どうしていくべきか解説していきます。
2022年4月1日から投資信託資産形成ポイントの改悪
楽天証券と楽天銀行を最大限お得に利用するなら2つの設定が必須事項になります。
その設定は
- 「マネーブリッジをする」
- 「ハッピープログラムにエントリーする」
この2つの設定になります。
マネーブリッジとハッピープログラムのエントリー設定を行うだけで上記のメリットを得ることができます。
ですが、2022年4月1日から「普通金利」と「投資信託資産形成ポイント」が改悪されます。
どのように変更されるか比較してみます。
普通預金残高に関係なく一律、0.10%(税抜き後0.079%)の金利にすることができる。
普通預金残高300万円以下の部分⇒ 年0.10%(税引後年0.079%)
普通預金残高300万円を超える部分⇒年0.04%(税引後年0.031%)
2022年4月1日以降は今までの金利の半分以下になってしまいます。
今現在すでに、楽天銀行に300万円以上預けている方にとっては4月1日以降は金利が低下してしまうので注意が必要です。
そして、もう1つの改悪は
「投資信託資産形成ポイント」の改悪です。
このサービスを利用すれば、毎月の月末時点の投資信託の残高に対して翌月に楽天ポイントを獲得することができました。
残高に対しての楽天ポイント付与率は以下の表の内容になります。
引用:楽天証券HP 投資信託資産形成ポイントより
投資信託の残高が高ければ高いほどノーリスクで楽天ポイントが獲得できていたので非常にお得な制度でした。
ですが、2022年4月1日以降は下記の表の仕様に変更されます。
引用:楽天証券HP【投資信託資産形成ポイント】ポイント進呈条件の変更に関するお知らせより
改悪前は投資信託の残高によって毎月楽天ポイントが獲得できていましたが、今後は一定の金額に達成した時にしかポイントが獲得ができません。
【例えば現在400万~600万円投資信託残高を持っている人の場合】
改悪前⇒ 楽天ポイントを毎月150ポイント獲得できていた
改悪後⇒ 400万~500万未満の場合は500万円到達時の一回のみ100ポイント獲得
500万~600万未満の場合は1000万到達時の一回のみ1000ポイント獲得ポイント獲得
改悪前までは、毎月もらえていた楽天ポイントが今後は一定の金額に到達した時にしかもらえない仕様に変更します。
つまり投資信託の残高を多くもっている人ほど、この改悪は大打撃を受けてしまします。
2022年4月1日からSPU倍率獲得の難易度上昇
2021年4月1日以降、楽天証券でSPUの倍率を上げるハードルが高くなります。
改悪前と改悪後のSPUの条件を比較します。
- 楽天ポイントコースの設定
- 1回500円分以上のポイント投資(投資信託)でポイント+1倍
- 全額ポイントor楽天ポイント1ポイント残り現金29999円でもOK
- 楽天ポイントコースの設定 (変更なし)
- マネーブリッジの設定 (追加条件)
- 当月合計30,000円以上のポイント投資(投資信託)でポイント+SPU0.5倍
- 30,000円以上のポイント投資(米国株式の円貨決済)でポイント+SPU0.5倍
- 全額ポイントor楽天ポイント1ポイント残り現金29999円でもOK
改悪前は、楽天ポイント1ポイント以上を利用し500円以上の投資信託購入でSPU1倍獲得できていました。
ですが、改悪後は3万円以上の投資信託を購入しないければなりません。
毎月投資信託(積み立てNISAも含む)を3万円以上購入してる方は改悪後は0.5倍のSPU倍率を獲得できます。
改悪後に今まで通りSPU1倍を目指すにはもう1つ米国株式で3万円以上米国株投資(円貨決済)を購入しなければなりません。
米国株式投資に関しては、下記の積み立て投資や買付手数料無料海外ETF(下記9銘柄)も除外されます。
- バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF
- バンガード・S&P 500 ETF
- バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
- SPDR S&P 500 ETF
- SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF
- SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
- グローバルX AIビッグデータ ETF
- グローバルX フィンテックETF
- グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF
さらに円貨決済での購入になるので手数料も発生します。
今まで通りのSPU1倍を目指すには毎月合計60000円以上の投資信託を購入しなければいけません。
この改悪により、多く人がSPU倍率1倍を獲得する条件の難易度が上がりました。
2022年9月から楽天カードクレジット決済での還元率改悪
2022年9月以降に投資信託の購入の際一部のファンド以外は、楽天クレジットカード積み立ての還元率が低下します。
改悪前と改悪後で比較してみます。
楽天カードクレジット決済で銘柄に関係なポイント1%還元
毎月積み立てNISAを満額投資(33333円)してた人は毎月楽天ポイント333ポイント獲得できます。
- 信託報酬のうち手数料が年率0.4%以上の銘柄はポイント還元率1%(改悪前と変化なし)
- 信託報酬のうち手数料が年率0.4%以上の銘柄はポイント還元率0.2%に低下
人気のファンドeMAXISSlim 米国株式(S&P500) eMAXISSlim 全世界株式 (オール・カントリー)も対象となります。
この改悪に伴い積み立てNISAを33333円、満額投資してた人は、年間で獲得できていた楽天ポイントが大幅に減少します。
楽天カードクレジット決済は毎月5万円まで利用可能でなので毎月5万円に人の場合も比較します。
改悪前と改悪後と比較すると、かなりの改悪内容だと思います。
この改悪に対して楽天キャッシュ経由で投資信託を購入すれば0.5%還元を受けれるキャンペーンが新たに作られました。
引用:投信積立での「楽天キャッシュ決済」の開始および楽天カードクレジット決済のポイント還元率の一部変更について
このキャンペーンを利用すれば今まで通り、楽天カードクレジット決済の金額に対して最大で還元率を1%にすることができます。
ですが注意点としてこのキャンペーンは2022年8月~12月までしかキャンペーンは行われません。
2023年以降は、今の段階ではどうなるか分かりませんがキャンペーンが終了している可能性は高いと思います。
ですが、キャンペーンを利用すれば今年は1%還元を受けれるので、ぜひ利用してみてください。
改悪に伴う対策方法
楽天証券の改悪を受けて、今後どうしていくべきか私なりの対策方法を解説していきます。
- そのまま楽天証券を利用していく
- 他の証券口座に移管する
私なりの対策方法は上記の2つの方法になります。
具体的になぜこの対策方法が良いと感じたか解説していきます。
そのまま楽天証券を利用していく対策方法
1つ目の対策方法はそのまま楽天証券を利用する方法です。
今回の改悪は個人的にはかなりの残念な内容でした。
改悪後は他の証券口座と比べても楽天証券は確実に劣ってくるでしょう。
しかし他の有名なSBI証券やマネックス証券と比較しても、楽天ポイントの獲得率は以前より低くなりますが他は大幅に劣るところは今のところ感じられません。
そもそも他の証券会社に移管しても、その証券会社が改悪しないとも言い切れないからです。
さらに他の証券口座に移管するとしても色々と書類や手数料が発生して時間とコストがかかってしまいます。
今後はポイントは投資信託を行う中で、おまけと考えて今後も楽天証券を使い続けるのも立派な選択肢の1つです。
他の証券口座に移管する
2つ目の対策方法は他の証券口座に移管する方法です。
個人的におすすめな証券会社はSBI証券とマネックス証券です。
SBI証券は楽天証券が改悪する発表をしてすぐにキャンペーンを発表しました。
- ハズレなし!当社への投信お乗り換えが超おトクキャンペーン
- 投信お引越しプログラム
それぞれどんなキャンペーンなのか簡単に説明します。
ハズレなし!当社への投信お乗り換えが超おトクキャンペーン
このキャンペーンは、参加条件を満たした全員に1000ポイント~10万ポイントをプレゼントするというキャンペーンです。
期間は2月4日〜3月31日までとなっています。
【キャンペーンの参加条件】
・キャンペーン期間中にSBI証券に10万円以上の投資信託の移管入庫を行う
・投資信託の買い付けを10万円以上申し込み注文を約定する
この条件を達成すると、抽選で1000〜10万ポイントがもらえます。
それぞれのポイントの当選人数として
- 10人に10万ポイント
- 100人に5000ポイント
- それ以外の人は1000ポイント
移管する金額にもよってポイント抽選の当選確率が変わります。
移管した場合どんなに低くても、1000ポイントは必ず獲得できるのでお得なキャンペーンです。
投信お引越しプログラム
もう1つのキャンペーンは、他の証券会社から移管する際の手数料をSBI証券が負担するというキャンペーンです。
通常、投資信託を他の証券口座から移管する場合1銘柄につき3300円の手数料が発生します。
ですが、このキャンペーンではその手数料を無料にすることができるのでお得なキャンペーンとなっています。
今回の記事のまとめ
今回の記事では2022年4月以降に行われる楽天証券の改悪内容をお伝えしました。
最後に今回の記事のおさらいをします。
今年予定されている楽天証券の改悪内容は下記の内容になります。
- 2022年4月1日から普通預金金利と投資信託資産形成ポイントの改悪
- 2022年4月1日からSPU倍率獲得の難易度上昇
- 2022年8月からクレジットカード積み立ての還元率改悪
私なりの今後の対策方法としては下記の内容になります。
- そのまま楽天証券を利用していく
- 他の証券口座に移管する
いずれにせ投資信託(積み立てNISAやiDeCo)は老後資金などの資金を貯めていくにはお得な制度になります。
もし今の生活環境で、資金に余裕があって投資信託を行っていない方はぜひ利用することをおすすめします。
最後になりますが楽天証券は改悪によって他の証券会社より劣ってしまいましたが、今後他の証券会社が改悪をしないとは限りません。
今後は私もしっかりと他の証券会社と比較しつつ、自分に合った証券会社を選択していこうと思います。
個人的にはこれから投資信託を始める方はSBI証券かマネックス証券をおすすめします。
楽天証券以外の楽天サービスの改悪内容については下記から確認できます。
今回もこの記事を読んでいただきありがとうございました。
このブログでは
「もっと早くから知りたかった」
をコンセプトにこれからも読者の方に有益な情報を発信していきます。
では、またお会いしましょう。